概要
2月18日(日)9:00〜12:00
手ぶらで無料保育事業
in柏井保育園
参加者(子ども)
0歳4人、1歳2人、2歳7人、3歳3人、4歳2人、6歳1名
スタッフ
保育士5名、助産2人、一般ボランティア2名
保育士のみなさんとルールを創り保育を行いました。
保育のルール
①先生の呼び名はどんなルールにする?
▶︎ みんなのママ
〇〇先生ではなく、〇〇ママ
前回に引き続き、ママに。保育士のチームワークを良くしていくのに、とてもよかったので
今月もママに統一しました。
子どもたちは普段お家で呼ばれているあだ名呼びが慣れしたしんでいて
安心安全につながるのでは。子どもたちと対話しながら、決めていく。
②トイレに行く時の誘い方のルールは何にする?
▶︎合言葉は、『グー👍』
排泄の気持ちよさを共感できる0〜6歳の子どもたちみんなが共通できる合言葉を。
出なくても、『トイレにいけたね』『おむつ変えて気持ちよかたね』を大切に。
当たり前のことだからこそ、ついついバタバタしている中で、わすれがちな事を、
ルールにしていく事で、丁寧な関わりを意識していけるのでは。
みんなで、トイレにいけた子、オムツがえした子に、『グー!』をして
コミュニケーションをはかる。
10:30/12:30には一度ずつトイレに行ける様、気にかけていく。
③お昼ご飯を食べる時のルールは何にする?
▶︎楽しくたべよう!
メニュー:ホットケーキ
ホットケーキを顔に見立てて、野菜で顔をつくってみる。
ねらい:野菜がたべれなくても、飾りとして手にとってもらうことを大切に。
自分がつくった→食べてみたいなにつながるきっかけを。
作りたい子は、調理から一緒に行う。
今月の保育テーマ
▶︎保護者の方から頂く、子育ての困りごとの多くが『食事』でした。
遊びの中に、野菜や、食材を遊びにとりいれることで、
楽しく!慣れしたしんでいくことをテーマとし、保育をつくりました。
・野菜スタンプ
・本物の食材をつかっておままごと
【活動内容】
8:45〜9:00:順次受け入れ
9:000:自由遊び ※それぞれのタイミングで排泄声かけ
10:30:食事の準備(お手伝いしたい子は一緒に)
そうではない子は、自由遊び
11:05:お昼ご飯
11:30:順次食事終了。自由遊び
12:00:順次お迎え
【考察、反省点】
涙する姿もありましたが、保育士スタッフが一人ひとりにしっかり寄り添う事で安心して遊びこむことが出来ました。
申し込みの際、保護者の方々へ子育ての困りごとをお聞きしています。中でも多くの困りごととして上がるのが、『食事について』です。
偏食が多くあること。子どもに食べさせる事でいっぱいいっぱいで、自分の食事は後回しに。結果孤食になってしまっていること。家庭の中で、食事の時間は沢山あります。
その食事の時間が苦しい…。手を挙げてしまいそうになった事もある。と私たちのところへはお母さんたちのそんな声が届きます。食事のステップは、本当に小さな小さなステップが大切です。まずは、野菜に慣れ親しみ、触るところを大切にしよう!野菜をつかった遊び、食事を考えよう!そんな話から、今月の保育テーマは、『食育』になりました。
食事の中で、どう野菜を取り入れるか。パンケーキを顔に見立て、野菜を顔のパーツにすることで、
野菜を手に取るいい機会になるのでは。そんなルールから、食事を考えました。
一つ見本で顔になったパンケーキを置いておくと、『何これ?私もやってみたい!』とつくりだすお友達。そんな姿につられて、野菜が嫌いで食べません。と聞いていた子どもたちも、手にとって飾ってみます。食べれなくても、手にとってみた。自分の今から食べるお皿に野菜が乗せられた。そんな小さな事に気がつき、『できたね』を認めてあげられる食事の時間になりました。口にいれてみて、吐き出す子もいました。『食べてみたいな』と思えたその事を認め、褒めてあげたいです。食事の準備をお手伝いしてくれていた女の子がとても手際良く、バナナをカットし、まな板を持ち上げ、包丁を使ってお皿に写す姿をみて、『お家でお手伝いしてるの?お母さんみたいだね!』と声をかけると、『家ではやらないよ!でもママのこと私よくみてるの』と教えてくれました。やり慣れた手さばきだったので、ビックリする答えだったのですが、子どもたちは本当に大人をよくみている。改めて感じました。そんなお姉さんの姿をみて、2歳の子も、私もやりたい!と包丁に挑戦してました。ミーティングの中でも議題に上がったこと。包丁を使う年齢制限はどうするか。あぶないから。で判断するのではなく、年齢に合わせた見守り方を考えよう。そう決めていました。やりたい子だけが調理し、自分でお皿に食べたい分だけを盛り付けての食事。保育士の先生たちから、現場ではなかなかやらせれないことだから、やらせてあげたい。と沢山声が上がった事でもありました。0〜6歳の子どもたちが過ごす無料保育では、異年齢の関わりがあるからこそ、生まれる成長が沢山あります。保育者がミルクをあげていると、一緒に手を添えてミルクをあげだす子。寝ている赤ちゃんに、トントンしてあげる優しい姿がみれます。トイレにいくお兄さんの姿をみて、1.2歳の子が、『私も、僕も』と便器に座りたがります。トイレで排泄できる子は、下の子に認められ、誇らしげで、下の子たちは、憧れをもち挑戦する。そんな姿に毎回微笑ましくなります。月一回の手ぶら無料保育を通して、『しんどいな、苦しいな…』の気持ちを我が子と少しはなれることで、取り除き、寄り添ってあげられる場所でありたいとおもいます。
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